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2023年新刊
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オペラのことをいちから学ぶ
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オペラにいこう!
楽しむための基礎知識

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書 庫


オペラ関連


 ガイドブック  

『面白いほどわかる!オペラ入門』  
 (神木勇介著、青弓社、2023年、1800円+税)
どこに名アリア・名場面があるのか。観どころや聴きどころを丁寧に解説。これを読めば名作オペラの見方がわかる本。

『オペラ鑑賞講座 超入門』  
 (神木勇介著、青弓社、2012年、1600円+税)
このサイトから2冊目の本が出ました。よくある「あらすじ集」ではなく、オペラを楽しむための「コツ」がわかります。

『オペラにいこう!』  
 (神木勇介著、青弓社、2007年、1600円+税)
このサイトが本になりました。ハンドブックとして入門者に最適な一冊になっています。

『オペラ・ハンドブック オペラのすべてがわかる小事典』  
 (堀内修、石戸谷結子著、三省堂、1999年、1995円)
類書に比べて写真などはないのですが、日本のオペラ評論の第一人者の二人による信頼できる良書です。

『オペラのすべて2001』
 (ONTOMO MOOK、音楽之友社、2001年、1900円+税)
100の有名オペラ、300人の歌手などを紹介。この本一冊あれば、とりあえず困りません。また、他の本にはない「国内公演記録一覧」を掲載。

『グランド・オペラ(Grand Opera)』  
 (音楽之友社、年2回発行、1800円+税)
2000年から年2回発行のオペラ雑誌(1991年から季刊、2013年4月の第50号で定期発行停止)。半年分のオペラ公演の情報が詰まっているので、後々、貴重な記録集として使うことができます。


 解説書  

『新グローヴ オペラ事典』  
 (セイディ編、白水社、2006年、19000円+税)
事典と銘打っているものの、中身はオペラ264作品のあらすじ集。ただし、それぞれの作品の解説がかなり充実しています。

『最新名曲解説全集 18、19、20巻、補巻3』  
 (音楽之友社、1980年、各4620円)
オペラに関する解説書ならこの4冊を揃えるのが無難。各オペラのデータ、あらすじなど。特に譜例が載っているので楽譜が読める人に便利。

『スタンダード・オペラ鑑賞ブック (1)〜(5)』  
 (音楽之友社、1998-99年、各1900円+税)
全5巻による解説集。あらすじのほかにエピソードなどが豊富。国別に62作品が収録されている。


基本書  

『オペラのすべて 華麗な舞台への招待』  
 (マイリオン、スージー・ハリーズ著、筑摩書房、1994年、7800円)
実際のオペラ上演の世界がどのようなものなのか詳述した基本書。本格的にオペラを学ぶなら、これはきちんと読んでおきたいところ。

『オペラへの招待』  
 (ディガエターニ著、新書館、1994年、3800円)
基本書の入門編として、この本くらいのことをきっちり学んでおけば、十分だと思います。

『オペラ その華麗なる美の饗宴』  
 (音楽之友社、1988年、3200円)
観る、聴く、語るなどのいろいろな角度からオペラを紹介しており、内容も充実しています。

『傑作オペラはこうしてできた』  
 (ミルトン・ブレナー著、白水社、1999年、2300円+税)
みんなが知りたかったオペラ作品創作の秘密が書かれています。多くのオペラ本がある中で、このような研究書がほとんどないのが、オペラという分野の弱いところです。

『イタリア・オペラを疑え!』  
 (香原斗志著、アルテスパブリッシング、2018年、2000円+税)
イタリア・オペラの研究書として位置づけられます。著者のオペラ歌手の歌声の分析は信頼できます。

『オペラは手ごわい』  
 (岸純信著、春秋社、2014年、2800円+税)
フランス・オペラの研究書として位置づけられます。オペラを必ず楽譜から読み込むという著者の力が伝わる本。

『オペラの20世紀』  
 (長木誠司著、平凡社、2015年、9200円+税)
20世紀に作曲されたオペラを概観しながら、オペラの今日的な意味を考察した知的にも厚さ的にも巨大な本です。


事典類  

『オックスフォード オペラ大事典』  
 (ウォラック、ウエスト著、2006年、22000円)
分厚さと値段の割には、使いにくいなあと感じる大事典。本棚の場所を取るので購入には検討必要。

『オペラ辞典』  
 (音楽之友社、1993年、4500円)
標準的なオペラ辞典。例えば、作品は作品ごと、歌手は歌手ごと、用語は用語ごとに分けて掲載するなどしてもらえると使いやすいと思います。

『オペラ事典』  
 (戸口幸策、森田学監修、東京堂出版、2013年、4600円+税)
一般愛好家を対象にした最近の事典。


歌詞対訳  

『オペラ対訳ライブラリー シリーズ』  
 (音楽之友社、1200円〜2000円+税)
音楽之友社から新しく出た対訳集。レイアウトに工夫が凝らされていて見やすい。でも、有名オペラの対訳は国内盤CDを買えばついてくることも多いので、輸入盤CDばかりで対訳がなかなか手に入らないマイナーなオペラの対訳を、できれば出版してほしい。

『オペラ名作ブックス シリーズ』  
 (音楽之友社、2800円〜3500円+税)
一つのオペラ作品ごとにかなり詳細な解説も付けて刊行していたオペラ対訳書の代表的なシリーズ。全31巻だが、50もしくは75くらい揃えてくれたら、もっと使いやすくなったはず。


オペラ史  

『オペラを知っていますか』  
 (増井敬二著、音楽之友社、1995年、2940円)
単に歴史の事実を並べるだけでなく、その歴史的な意味についてわかりやすく書かれています。オペラ史の流れをこれだけ明解にまとめているのは、この本だけです。愛好家の必読書。

『オックスフォード オペラ史』  
 (ロジャー・パーカー編、平凡社、1999年、14000円+税)
あまり使えない『オックスフォード オペラ大事典』に比べ、こちらは常備しておいて辞書のように使うことをおすすめします。

『イタリア・オペラ史』  
 (水谷彰良著、音楽之友社、2006年、2500円+税)
イタリア語によるオペラの通史。このレベルで、ドイツ、フランスのオペラ史も読んでみたい。

『オペラの誕生』  
 (戸口幸策著、平凡社、2006年、1800円+税)
バロック・オペラを中心とした優れたオペラ史。巻末の参考文献や主要作品表も役に立ちます。

『オペラの運命』  
 (岡田暁生著、中公新書、2001年、740円+税)
この本では、著者が言っているように「オペラ劇場の雰囲気の歴史」が描かれています。入門者には難しいと思いますが、オペラをよく知っている人ならかなり楽しめるはずです。おすすめの一冊。

『オペラ史』  
 (グラウト著、音楽之友社、1957年、上2000円、下2500円)
オペラ史の古典。とりあえずは押さえておきたいところ。そもそもオペラとは、というところから読むつもりで読みたい。


歌 手  

『オペラ・ハンドブック』  
 (新書館、1993年、1500円)
1990年頃までに活躍した歌手のプロフィールが載っています。指揮者、演出家のプロフィールも掲載。

『オペラ名歌手 201』  
 (新書館、2000年、2100円)
現在活躍中の歌手を網羅。上の本の更新版といったところです。

『栄光のオペラ歌手を聴く!』  
 (音楽之友社、2002年、2800円+税)
かなり詳細なオペラ歌手のカタログです。声域だけでなく国別でも分類してあるところがわかりやすく、よく整理されています。

『魅惑のオペラ歌手50』
 (香原斗志著、アルテスパブリッシング、2023年、1900円+税)
確かな耳を持つ著者の待望のオペラ歌手紹介。イタリア系の歌手が紹介されていますが、ドイツやその他の歌手も含めた続編に期待。

『ブラヴォー/ディーヴァ オペラ歌手20人が語る』  
 (マテオプーロス著、アルファベータ、2000年、2800円+税)
イギリスの気鋭の音楽ジャーナリストによるインタビュー集。原書には、あと20人ほどの歌手が掲載されていたらしく、それも訳してほしかった。

『テナー:ヨナス・カウフマン』   
 (フォイクト著、小学館、2016年、2800円+税)
カウフマンのことだけでなく、オペラハウス事情も知ることができる有益な本。オペラのことを知るのにも最適です。

『プラシド・ドミンゴ オペラ62役を語る』  
 (マテオプーロス著、アルファベータ、2001年、2800円+税)
ドミンゴが演じた62の役について、本人のコメント付きで解説。歌手が何を考えて役を演じているのかを垣間見ることができておもしろい。

『ヘルマン プライ 自伝』  
 (プライ著、メタモル出版、1993年、3950円)
プライが自分の歌手生活について振り返っています。また、ドイツ・リートの技術的な解説などもあり、彼のファンならば十分に楽しめる一冊。

『ハンス・ホッター 名歌手の横顔』  
 (テューリング著、音楽之友社、1994年、2800円)
本当に神々しい存在だったホッター。東芝EMIの4枚組CD「ハンス・ホッターの芸術」といっしょにこの本もどうぞ。


オペラハウス  

『世界のオペラハウス』  
 (ターンブル著、音楽之友社、1989年、3500円)
オペラハウスのガイドとして基本書的な存在。辞書として使う感じで持っておきたいレファレンス本の一つ。この分野の類書がもっと必要です。

『指揮者は何を考えているか』  
 (マウチェリ著、白水社、2019年、3000円+税)
オペラ指揮者の指揮の話として、オペラハウスの出来事にも多く言及されています。オペラと指揮の関係がわかります。

『史上最強のオペラ』  
 (ヴォルピー著、インプレザリオ、2006年、3333円+税)
メトロポリタン歌劇場の総支配人ヴォルピーによる回顧録。前半はサクセス・ストーリーを、後半はオペラ界の裏話を。

『帝国・メトロポリタン歌劇場』  
 (フィードラー著、カワイ出版、2003年、(上)(下)とも2200円+税)
メトロポリタン内部の権力争い等が描かれていて、読ませる本。特に下巻では三大テノールそれぞれの隠れた性格が浮き彫りになっていておもしろい。

『研究成果報告書 オープン・リサーチ・センター整備事業』  
 (昭和音楽大学オペラ研究所、2006年、非売品)
文部科学省の特別補助により、海外の歌劇場を中心としたオペラ制作の現状を調査しまとめたもの。この他にシンポジウムの講義録などが無料で配付されています。なかでもバイエルン州立歌劇場総支配人ペーター・ジョナス氏の講義録はぜひおすすめです。


ディスク  

『オペラ ディスク コレクション 新版』  
 (野崎雅俊著、アートユニオン、1999年、4200円)
1998年3月までのオペラのディスク、170タイトルを完全に網羅している(!)ものすごい本。ディスク選びはこの本で全てが事足ります。

『クラシックCD 20世紀の遺産』  
 (ONTOMO MOOK、音楽之友社、2011年、1600円+税)
オペラだけではないのですが、これまでの「ディスク史」を知るには、大変良い。

『クラシック平成ディスク史』  
 (ONTOMO MOOK、音楽之友社、2019年、1300円+税)
上記の「20世紀」の続編として非常にうれしい「ディスク史」です。

『CD名曲名盤100 オペラ』  
 (佐川吉男著、音楽之友社、1996年、1000円)
見開き2ページ(人気のあるオペラは4ページ)で、オペラのちょっとした解説とディスクの紹介がうまくまとまっています。ディスク選びにも重宝しますが、各オペラの解説が実におもしろい。絶版なのが残念です。

『クラシック名盤大全 オペラ・声楽曲篇』  
 (ONTOMO MOOK、音楽之友社、1890円)
主なディスクを取り上げて、解説してあります。評者の好みが偏っているところもありますが、そういうところも含めて楽しく眺められます。


読み物  

『オペラノート』  
 (吉田秀和著、白水社、1991年、2141円)
音楽評論家の第一人者、吉田秀和氏のオペラに関する評論を集めたもの。氏の評論は、何度読み返しても、そのときに応じたおもしろさを提供してくれます。マイナーなオペラについても言及していますが、オペラそのものを知らなくても、読むだけで楽しめると思います。

『オペラ大爆発!』  
 (許光俊編著、青弓社、2000年、1600円+税)
許光俊氏とその仲間達のオペラ本。オペラを裏から入りたい人に、ブラック過ぎるユーモア(ともいえないか)が味わえます・・・、でしょうか。

『オペラ入門』  
 (許光俊著、講談社現代新書、2019年、1000円+税)
許光俊氏によるオペラの作品ごとのエッセー。入門書というよりは、オペラに関する読み物として楽しめる本です。

『オペラと40人のスターたち』  
 (堀内修著、音楽之友社、2004年、2200円+税)
現在活躍中のスターに焦点を当ててオペラを紹介した本。企画がとてもいい。

『オペラ・チケットの値段』  
 (佐々木忠次著、講談社、1999年、1600円+税)
外国のオペラハウスの引っ越し公演を成功させてきた著者による暴露?本。第2弾として『だからオペラは面白い』世界文化社も併せて。


その他  

『日本オペラの軌跡』  
 (佐川吉男著、芸術現代社、2006年、2000円+税)
「日本オペラ小史」(同著者の『CD名曲名盤100』にも収録)や、日本オペラ19作品の解説など。類書が少ないので貴重な一冊。

『二十世紀のオペラ名演出家』  
 (佐川吉男著、芸術現代社、2005年、1905円+税)
主に20世紀に活躍した大家28人の演出家を解説しています。演出については、まずこれで抑えておきたいところ。

『名作オペラ上演史』  
 (佐川吉男著、芸術現代社、2005年、2190円+税)
主にイタリアオペラの作品を中心に取り上げたオペラ作品の上演史。著者がオペラ公演のパンフレットに書いた解説をまとめてあります。

『一枚のディスクに』  
 (井坂紘、春秋社、2006年、2000円+税)
レコード・プロデューサーの著者がスタジオ録音の「妙」について語った本。これを読むとついディスクを手に取りたくなります。

『オペラと音響デザイナー』  
 (小野隆浩著、新評論、2002年、2000円+税)
現場の人が、オペラ制作に関する実質的な本を書いてくれるのはとてもうれしい。ただ鑑賞しているだけではわからないオペラ制作の仕組みを知ることができます。

『消えたオペラ譜』  
 (水谷彰良著、音楽之友社、2003年、2200円+税)
「楽譜出版にみるオペラ400年史」という全く新しい視点から切り込んでいます。重要な本。

『オペラでわかるヨーロッパ史』  
 (加藤浩子著、平凡社新書、2015年、780円+税)
オペラは歴史を題材にしていることも多く、歴史と関係が深い。オペラを見て歴史を学ぶ素晴らしい企画。続編の『オペラで楽しむヨーロッパ史』平凡社新書とともに。

『ヴェルディへの旅』  
 (木之下晃、永竹由幸著、実業之日本社、2006年、2400円+税)
ヴェルディゆかりの地を訪ねた写真集。写真がきれいで、ヴェルディを身近に感じることができます。

『あくびなしの音楽講座 トスカ』  
 (都築正道著、音楽之友社、1995年、3000円)
音楽講座と銘打って、本の中でも「シリーズ」とされているようですが、トスカ一冊しかない不思議なシリーズ。内容はかなりいいので続編をぜひ。

『歌劇大事典』  
 (大田黒元雄著、音楽之友社、1962年、3800円)
もう使える使えないの次元ではないですが、大田黒元雄氏の残した傑作。

『三毛猫ホームズの歌劇場(オペラハウス)』  
 (赤川次郎著、光文社文庫、1989年、476円+税)
ウィーン国立歌劇場を舞台に繰り広げられるサスペンス。オペラを題材とした小説です。

『のだめカンタービレ 24、25巻』  
 (二ノ宮知子著、講談社、2001年、390円+税)
テレビドラマ化されブームとなったマンガ。クラシック音楽を題材にして結構、真理を突いています。24、25巻がアンコール・オペラ編。





オペラ以外(クラシック音楽関連)


辞書類  

『音楽小辞典』  
 (音楽之友社、2004年、2400円)
オペラに関する辞書は、あまりいいものがないので、とりあえず音楽全般を扱う辞書を手元に置くことをおすすめします。この辞典は、手軽な大きさにもかかわらず中身は濃いので、クラシック音楽が趣味の方に推薦。眺めるだけでも楽しい。

『音楽大事典 1〜6巻』  
 (平凡社、1981年、1〜5巻7000円、6巻5200円)
大きな事典の中でも、最も内容が充実していると思います。各項目の解説に気鋭の専門家を擁していて、例えば、シューベルトの項目を前田昭雄氏が、モーツァルトの項目を海老沢敏氏が解説。惜しくも絶版。

『図解音楽事典』  
 (白水社、1989年、6500円+税)  
事項や人名が50音順に並んでいるわけではなく、項目が体系的に整理されています。音楽を学ぶために非常に良い本です。特徴である図版や譜例も見やすい。


理 論  

『新しい音楽通論』  
 (菊本哲也著、全音楽譜出版社、1975年、4515円)
音楽の理論についての本も一冊くらいは常備したいところ。この本は、類書に比べ値段が高いのですが、網羅的に書いてあるので、辞書のように使うのに便利です。音楽史についても、うまくまとまっています。

『応用楽典 楽譜の向こう側』  
 (西尾洋著、音楽之友社、2014年、2700円+税)
なぜか誰も教えてくれなかった音楽の基礎的な教養が詰まった本。やっと音楽の本もここまでたどり着きました。これまでの学者は何をやっていたのでしょうか。音大に行くより、この本を読む方が意味があります。

『音楽の理論』  
 (門馬直美著、音楽之友社、1992年、3502円)
読み込めば簡単な作曲ができるほどの理論書です。音楽そのものについて考えながら読み進めることができます。譜例の選曲もとてもいい。

『名曲で学ぶ和声法』  
 (柳田孝義著、音楽之友社、2014年、3500円+税)
もうあの『和声−理論と実習』はやめて、この本でいいのでは。和声が音楽でどのように生かされているか。このコンセプトで、もっと分厚いものを期待します。


音楽史  

『音楽史を学ぶ』  
 (久保田慶一編著、教育芸術社、2017年、830円+税)
とうとうおすすめできる音楽史の本が出ました。特に執筆者たちの文章が無駄がなく、わかりやすく、レベルが高い。まさに音楽史を学ぶならこの本が決定版。

『はじめての音楽史』  
 (久保田慶一編、音楽之友社、1996年、2100円)
オペラ史だけでなく、西洋音楽史全般についても知っておくと理解が深まります。この本は音楽理論の知識がないと少し難しいかもしれませんが、基本を押さえられます。

『西洋音楽史』  
 (岡田暁生著、中公新書、2005年、780円+税)
『オペラの運命』の著者が中世から20世紀の音楽まで概観した本。一貫した歴史観が最後までぶれずに気持ちがいい。バッハ辺りから読み始めたり、自分の好きな時代だけを読んでも楽しめます。

『西洋音楽史』  
 (パウル・ベッカー著、河出文庫、2011年、750円+税)
ドイツのラジオ講座(1924年)をまとめた名著。同著者の『オーケストラの音楽史』白水社も特にオペラとの関係がわかりやすい。

『クラシックのあゆみ@〜C』  
 (岩井宏之著、音楽之友社、1999年、各850円+税)
『レコード芸術』誌で過去に別冊付録として発行されたものが新書サイズで再発行。リスナーの視点から非常に便利な4冊。

『楽譜でわかるクラシック音楽の歴史』  
 (広瀬大介著、音楽之友社、2014年、2500円+税)
大学の授業がそのまま本になった本。楽譜を利用するというアイデアがいい。

『現代音楽史』  
 (沼野雄司著、中公新書、2021年、900円+税)
知りたかった現代音楽の歴史やその意味が、新書として誰にでもわかるように書かれています。

『ミュージカルの歴史』  
 (宮本直美著、中公新書、2022年、8400円+税)
さすが中公新書。オペラの親戚すじに当たるミュージカルについても学んでおきたい。学ぶには最適な本。


その他  

『音楽美学入門』  
 (国安洋著、春秋社、1981年、2000円+税)
なかなかいい音楽美学の本がない中で、この本は孤高を持して長い。後半には音楽美学史がきちんと整理されています。

『音楽と演奏』  
 (ブルーノ・ワルター著、白水社、2013年、4000円+税)
音楽美学を演奏家が書けばどうなるか。大指揮者が執筆し、後世に残してくれました。1973年刊の新装版。でも、内容は今でもこれを超えられる本はありません。

『〈音楽〉という謎』  
 (近藤譲著、春秋社、2004年、2200円+税)
音楽美学をエッセー風に書けばどうなるか。活躍している現代作曲家が書いてくれました。上の『音楽美学入門』と合わせてどうぞ。

『ベル・カント唱法』  
 (L・リード著、音楽之友社、1987年、2500円)
「声」について考えるために、まず基礎的な土台となる本。「ベル・カント」とは何かを考えさせられます。

『ドイツ歌曲の歴史』  
 (渡辺護著、音楽之友社、1997年、2600円+税)
ドイツ・リートの歴史を整理した基本書。この本を片手に、奥深いドイツ・リートの世界をさまよってみたいところです。

『伴奏の芸術』  
 (ドイチュ著、ムジカノーヴァ、1998年、2800円+税)
ドイツ・リートを歌う人、もしくは聴く人には必須の本。ここにドイツ・リートのすべての魅力がちりばめられていると言ってもオーバーではありません。

『ピアノ・レパートリー事典』  
 (高橋淳著、春秋社、2006年、3300円+税)
ピアノ学習者のための使いやすいピアノ曲一覧。難易度表示もこれはこれでありだと思います。特に楽譜の紹介がありがたい。

『ピアノ奏法』  
 (井上直幸著、春秋社、1998年、2000円+税)
この本は、ピアノの演奏法についてだけ書かれているのではありません。音楽の演奏法が書かれています。もちろんそれは音楽の聴き方にも大きく影響を及ぼすことでしょう。

『知って得するエディション講座』  
 (吉成順著、音楽之友社、2012年、2200円+税)
知っておく必要がある楽譜の版の話。本来は教師から、または音大などで教わるべきことですが、なおざりとなっていること。内容はピアノ曲に限られていますが、事典のような厚さの本の出版を強く望みます。

『ウィーン音楽文化史』  
 (渡辺護著、音楽之友社、1989年、上3200円、下3200円)
日本の音楽書として、最も良書というべき本。このような研究が、このような文章で紹介されるとうれしい。

『宗教音楽対訳集成』  
 (井形ちづる、吉村恒著、国書刊行会、2007年、2500円+税)
代表的な宗教音楽の歌詞対訳を集めたものですが、加えてそれらの用語など詳しく、かつ簡潔に解説されていて有益です。

『バロック音楽』  
 (磯山雅著、ちくま学芸文庫、2020年、1200円+税)
講座として、学術レベルを一般向けに語ってくれました。同じ著者の『J・S・バッハ』講談社現代新書、『マタイ受難曲』東京書籍もおすすめ。

『バッハの人生とカンタータ』  
 (樋口隆一著、春秋社、2012年、1900円+税)
作曲家紹介と作品紹介を組み合わせた本として理想的な内容のバランスではないでしょうか。

『超越の響き モーツァルトの作品世界』  
 (海老澤敏著、小学館、1999年、6800円+税)
各ジャンルごとに作品論を展開。オペラにも多くの頁を割いています。現在、最もおもしろいモーツァルト論の一つ。

『室内楽の歴史』  
 (中村孝義著、東京書籍、1994年、2700円)
近づきにくい室内楽の世界を優しく、そしてわかりやすく案内してくれる決定版。音楽の深さを味わってみたい。

『オーケストラの読みかた スコア・リーディング入門』  
 (池辺晋一郎著、Gakken、2005年、1600円+税)
スコア・リーディングの入門書の中で、最も優しく書かれている本。それなのに大変わかりやすい。

『カラー図解 楽器のしくみ』  
 (緒方英子著、日本実業出版社、2006年、2000円+税)
いろいろな楽器の細かな部位までオールカラーの写真を掲載。

『指揮者とオーケストラ 2002』  
 (ONTOMO MOOK、音楽之友社、2002年、1800円+税)
オペラを聴く上でも指揮者とオケは最重要。この他にシリーズとして、『ピアノとピアニスト2003』『弦楽器・管楽器ソリスト2004』もおすすめです。

『静けさよい音よい響き』  
 (永田穂、彰国社、1986年、1600円)
もっと多くの議論があってもいいホールの響きの問題。著者は代表的な音響設計の専門家であり、この本は抑えておきたいところ。

『改訂新版 ヨーロッパ音楽旅行案内』  
 (福原信夫、東亜音楽社、2000年、2300円+税)
音楽旅行案内という名目で、立派な作曲家理解、作品理解の解説書として利用価値の高い本。

『クラシック音楽鑑賞事典』  
 (神保m一郎、講談社学術文庫、1983年、2250円+税)
短い解説文が読み手をうならせる・・・、そんな魅力を持つ名著。

『舞台裏の神々』  
 (シェトレ著、音楽之友社、2004年、1800円+税)
『指揮台の神々』に続く音楽界の裏話をユーモア溢れる文章で綴った本。オペラの話もちらほら見受けられます。

『コンクールでお会いしましょう』  
 (中村紘子著、中公文庫、2006年、540円+税)
誰もがその裏側を知りたいコンクールという観点から、音楽とは何かを問いかけた本。天才の逸話がおもしろい。

『MIT マサチューセッツ工科大学 音楽の授業』  
 (菅野恵理子著、あさ出版、2020年、1980円)
MITの先生たちの授業やインタビューが大変示唆に富む本。

『世界最高のクラシック』  
 (許光俊著、光文社新書、2002年、720円+税)
新しい時代の評論家による新しい視点が多く、好著。続編の『生きていくためのクラシック』も合わせて読んでおきたい。

『クラシック批評こてんぱん』  
 (鈴木淳史著、洋水社新書、2001年、720円+税)
全部読まなくても、クラシック音楽愛好家には第1章だけは読んでおくことをおすすめ。きっと笑えると思います。

『音楽家の家』  
 (ジュファン、バスタン、エヴラール著、西村書店、2012年、3600円+税)
有名作曲家の住んでいた家の写真を、文章で解説を加えながら紹介。眺めているだけで、今にも音楽が聞こえてきそうです。

『音楽・切手の366日』  
 (平林敏彦著、薬事日報社、2006年、2800円+税)
音楽にまつわる切手のコレクション。著者の好みでオペラ関係の切手が多い。

『東京クラシック地図』  
 (散歩の達人ブックス、交通新聞社、2007年、1600円+税)
名曲喫茶やCD・レコード店など、どんなお店か写真入りで紹介。知っておけば、出掛ける楽しみが増えるかも。

『モオツァルト』  
 (小林秀雄著、新潮文庫、1961年、400円+税)
未だにこの論述に囚われている人も多いはず。こういうものは若い人も読んでおく必要があります。








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