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5.安いチケットを手に入れるには?






チケットの発売日をチェック

オペラは「さあ、観に行こう」と思っても、いつでもどこでも好きなものがやっているわけではありません。たとえ運良く近くの日にやっているのを見つけたとしても、チケットが完売していたり、または、はしっこなのに値段の高い席しか残っていなかったりします。
 
それでは、どうすればよいのでしょうか。オペラのチケットは、公演当日のだいたい3か月前くらいに発売となります。といっても、発売し始めてから、どれどれと探しているようでは少し遅い。
 
発売日の3か月前から半年前までに、どんなオペラのチケットが、いつ発売になるかをチェックしておかなければなりません。大変だ、と思わなくても大丈夫。その方法をこれから伝授します。



クラシック音楽の情報誌

オペラのチケットの発売情報を手に入れるには、まず音楽雑誌を見るのが一番です。例えば、一番有名な『音楽の友』(毎月18日発売、970円、音楽之友社)や、オペラに強い『モーストリー・クラシック』(毎月20日発売、1,000円、扶桑社)には、発売中のチケット情報が一覧になって載っています。その中で、「何月何日に発売」というのを探しましょう。小さく掲載されていることも多いので、注意深く見ていくのがコツです。
 
それから、これらの雑誌には各オペラ団体の広告が載っています。すでに発売中のオペラ公演の宣伝が多いのですが、毎月チェックしていると、チケット発売前の広告を見つけることもできます。
 
『音楽の友』や『モーストリー・クラシック』は、少し大きな書店に行けば、購入することができます。



無料の情報もあるのです

また、『ぶらあぼ』(毎月18日発行、東京MDE)という無料の雑誌(フリーペーパー)も存在します。この『ぶらあぼ』は、書店ではなくて、チケットぴあ、コンサートホール、CDショップなど、クラシック音楽に関係する場所に置いてあります(有料で定期購読も可能)。無料とはいえ、公演情報を手に入れるには十分で、満足できる内容となっています。
 
このようなフリーペーパーとしては、『チケット・クラシック』という雑誌も2005年に創刊しました(毎月15日発行、クラシック・ジャパン)。首都圏のクラシック音楽情報が掲載されていて、オペラに強いのが心強い。これは、と思ったチケットは、すぐに専用電話にかければ、年中無休でオペレーターが対応してくれますし、さらにチケットは送料無料で届けてくれます。
 
チケットの発売日情報を手に入れるその他の手段としては、リピーターしか活用できませんが、オペラを観に行くと、会場の出入口でチラシの束が入った袋を配っていることがよくあります。オペラの公演のときには、オペラを中心としたチラシが入っているので、大変便利です。



頼りは電話とネット、会員になる手もあります

さて、発売日が確認できたら、いよいよチケット取り!です。発売日当日に販売所に並んで買う方法もあるのですが、慣れないと大変ですので、おすすめなのは電話での購入と、インターネットでの購入です。
 
電話での購入はおなじみですよね。オペラは、他の人気のあるポップスのコンサートと違って、発売開始数分で完売ということはあまりないのですが、それでも安いチケットはすぐに売り切れてしまいます。
 
新国立劇場のオペラを例に見てみますと、演目と曜日によってかなり差はありますが、30分くらいで安い価格帯の席が売り切れることがあります。最初の5分間くらいはまだみんなの出足が遅いので、確実に午前10時の発売開始から電話したいところです。
 
それから、最近はインターネットでチケットを取ることができるようになりました。「チケットぴあ」、「e+(イープラス)」といったサイトがあります。これらのサイトを利用するには、まず事前登録をすることが必要です。
 
インターネットでも、電話と同じように、午前10時の発売開始からチケット購入のページにアクセスする必要があります。事前にログインをすませておくことをおすすめします。売り切れになれば、画面にすぐ表示されるので、どちらかというと電話よりスピーディです。
 
このほかに、各オペラ団体には、会員制度によって年会費を払うと、優先的にチケットの申込みができるような仕組みもあります。継続的にオペラを観に行こうとされる方には、こちらもおすすめできます。
 
安い価格帯のチケットを狙って、
 
 (1) 事前にチケットの発売日をチェックしておく
 (2) 発売開始の午前10時に確実に始める
 (3) 補足として、継続的にオペラに通うなら会員になる
 
ということをしっかり実行してみましょう。

 
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