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テノール








【ア】


アライサ,フランシスコ  (1950-、メキシコ)
 最初メキシコ・シティ大学で経営学を専攻していたが、声楽の才能を認められ、1973年に『マノン』のデ・グリュー、『ラ・ボエーム』のロドルフォでデビューした。翌年、ドイツのバーデン歌劇場と契約し、1978年からはチューリヒ歌劇場で10年間メンバーとして活躍した。米欧諸国で活躍した代表的なリリック・テノール。

アラーニャ,ロベルト  (1963-、フランス)
 シチリア人の両親に生まれ、ナポリ民謡の歌手をした後、1988年、パヴァロッティ・コンクールで優勝。1990年、『椿姫』のアルフレードを歌ってミラノ・スカラ座にデビューすると瞬く間に世界の一流歌劇場で活躍。現在、ポスト3大テノールの最右翼として、また、妻ゲオルギュウ(S)と夢のカップルとして、オペラ界をリードする。

アルバレス,マルセロ  (1962-、アルゼンチン)
 最初、家具製造会社で働いていたが、1995年にイタリアへ渡り、ヴェネツィア・フェニーチェ劇場『夢遊病の女』のエルヴィーノでデビューした。その後、ジェノヴァ、ボローニャ、トリエステ、ミラノなどで『椿姫』のアルフレードを歌い頭角を現した。ウィーン国立歌劇場、パリ・オペラ座、バイエルン国立歌劇場でも歌っている。

アルミリアート,ファビオ  (1958-、イタリア)
 ジェノヴァに生まれ、地元の音楽学校を卒業。パヴィアの「新しい声」コンクールで優勝する。1986年に代役でデビューし、その後イタリア各地でキャリアを積む。1993年にメトロポリタン歌劇場にデビューしたのを皮切りに、一流歌劇場への出演が続く。夫人はデッシー(S)。『蝶々夫人』など夫婦での共演も多い。

イェルザレム,ジークフリート  (1944-、ドイツ)
 エッセンの音楽大学でファゴットを学び、シュトゥットガルト放送交響楽団のファゴット奏者を務めた。その間、シュトゥットガルト音楽大学で声楽を学び、1975年、シュトゥットガルト歌劇場にデビュー。ベルリン・ドイツ・オペラと契約し、1979年以降、バイロイト音楽祭で活躍。オケピットから来たワーグナー・テノールと言われる。

ヴァルガス,ラモン  (1960-、メキシコ)
 メキシコ・シティに生まれ、小学校教師をしながら声楽を学び、当地の歌劇場に『ファルスタッフ』のフェントンでデビュー。ウィーン国立歌劇場の研修所で学び、ルツェルンの座付きとしても研鑽を積んだ。1992年にミラノ・スカラ座にデビュー、1997年にメトロポリタン歌劇場にデビュー。

ヴィントガッセン,ヴォルフガング  (1914-1974、ドイツ)
 テノール歌手の父から学び、シュトゥットガルト音楽大学を卒業。1941年、プフォルツハイム市立劇場に『運命の力』のドン・アルヴァーロでデビューした。1945年からシュトゥットガルト歌劇場に招かれ、ここを拠点に活躍。1951年にバイロイト音楽祭にパルジファルでデビューし、戦後を代表するワーグナー・テノールとなった。

エルミング,ポール  (1949-、デンマーク)
 アールボーに生まれ、同地とオーフスの音楽院で学び、バリトン歌手としてデビュー。コペンハーゲン王立音楽院、ジュリアード音楽院で学び、テノール歌手として再デビュー。1990年、バイロイト音楽祭に『ワルキューレ』のジークムントでデビューし成功を収める。パルジファルにも定評があり、期待のワーグナー・テノール。


【カ】


カウフマン,ヨナス  (1969-、ドイツ)
 ミュンヘンに生まれ、ミュンヘン音楽大学で学ぶ傍らバイエルン国立歌劇場で歌う。1994年からはザールブリュッケンの歌劇場に属し、欧州各地の歌劇場でも活躍。2006年にコヴェント・ガーデンにデビューし、『カルメン』のホセを歌って好評を得る。イタリア、フランスものからワーグナーまですべてで成功し、三大テノール後に一人勝ちの勢いとなる。

カレーヤ,ジョセフ  (1978-、マルタ)
 アッタルドに生まれ、1997年、ウィーンのヴェルベディーレ・コンクールで優勝。1998年にミラノのエンリコ・カルーソー・コンクール、1999年にドミンゴのオペラリアで優勝。ネモリーノやロドルフォなどを歌い、2006年、メトロポリタン歌劇場に『リゴレット』のマントヴァ公爵でデビューし、その後、ここを拠点に活躍する。

カレーラス,ホセ  (1946-、スペイン)
 三大テノールの一人。ボーイソプラノを歌い、1970年、バルセロナのリセオ歌劇場で同郷のカバリエ(S)と共演した。その後、欧米の一流歌劇場に次々と出演するが、1987年、キャリアの絶頂で白血病に倒れる。1年後に奇跡的に復帰し、その後はチャリティー・コンサート等も続けている。端正で誠実な歌唱と甘いマスクで人気がある。

クピード,アルベルト  (1948-、イタリア)
 ミラノのヴェルディ音楽院で学んだ後、ミラノ・スカラ座の研修生となる。1976年、ブッセートのヴェルディ・コンクールで優勝、翌年、ジェノヴァで『蝶々夫人』のピンカートンでデビューした。1984年にミラノ・スカラ座にもデビューしている。ヨーロッパを中心に活躍し、その充実した声は、日本でも多くのファンを魅了している。

グリゴーロ,ヴィットリオ  (1977-、イタリア)
 トスカーナのアレッツォに生まれ、ローマに育つ。23歳のときにミラノ・スカラ座の舞台に上がった。2010年には、コヴェント・ガーデンに『マノン』のデ・グリュー、メトロポリタン歌劇場に『ラ・ボエーム』のロドルフォでデビュー。パヴァロッティ以来のイタリアン・テノールとして注目されている。

クーラ,ホセ  (1962-、アルゼンチン)
 指揮、作曲等を学びながら、1988年から声楽を学ぶ。イタリアに留学し、1992年にオペラ・デビューしてから、少しずつ名声が高まり、1994年、コヴェント・ガーデンにデビュー。1997年のトリノでのアバド指揮『オテロ』を始め、久々の力強いテノールの登場にオペラ界は沸いた。ポスト・3大テノールの呼び声も高い。

クラウス,アルフレード  (1927-1999、スペイン)
 カナリア諸島のラ・パルマスに生まれ、バルセロナで声楽を学ぶ。1956年、カイロで『リゴレット』を歌いデビュー。主にベルカント・オペラや、フランス・オペラにレパートリーを限定しながらも世界の一流歌劇場で活躍した。三大テノールと比較され、真のテノールであることを証明するかのように、完璧な高音を聴かせた。

ゲッダ,ニコライ  (1925-、スウェーデン)
 ロシア人バス歌手である父から学び、ストックホルム王立歌劇場オペラ学校、またニューヨークでも学んだ。1951年、ストックホルム王立歌劇場に『ロンジュモーの御者』のシャプルーでデビュー。ミラノ・スカラ座、コヴェント・ガーデン等で活躍し、メトロポリタン歌劇場にも多く出演した。リリックな声で幅広いレパートリーを持つ。

コレッリ,フランコ  (1921-、イタリア)
 ペーザロ音楽院に学び、1950年、フィレンツェ五月祭のコンクールで優勝し、1951年、スポレートで『カルメン』のドン・ホセでデビュー。1954年にミラノ・スカラ座にデビューしたのを皮切りに一流歌劇場に次々と登場活躍した。長身でルックスもよく、ドラマティック・テノールとして人気を博した。

コロ,ルネ  (1937-、ドイツ)
 始めはポピュラーソングなどを歌っていたが、21才でオペラに転向。1971年、バイロイト音楽祭『ローエングリン』のタイトル・ロールで注目を集め、以後、ワーグナー・テノールの地位を不動のものとし、ヘルデン・テノールの代名詞となる。その声質は、劇的で、かつ、叙情的な面もあわせて備わっており、これら両側面の声質を持つがゆえに、その響きはどことなく退廃的に聞こえる。


【サ】


ザイフェルト,ペーター  (1954-、ドイツ)
 デュッセルドルフに生まれ、1978年からライン・ドイツ・オペラのメンバーとなる。1984年、ハンブルク国立歌劇場に『アラベッラ』のマッテオでデビュー。最初、モーツァルトを主体に歌っていたが、その後、ワーグナーの諸役で、ヨーロッパの一流歌劇場で活躍している。叙情的で甘美な声色を持つ稀有なワーグナー・テノール。

サッバティーニ,ジュゼッペ  (1957-、イタリア)
 ローマに生まれ、最初ローマ・イタリア放送交響楽団のコントラバス首席奏者として活躍。1987年、スポレート音楽祭で『ルチア』のエドガルドでデビュー後、ロドルフォ、デ・グリュー、アルフレード等を歌い瞬く間に世界最高のテノールとなる。持って生まれたクリスタル・ヴォイスと制御されたピアニッシモを駆使し、知的な歌唱に定評がある。

シコフ,ニール  (1946-、アメリカ)
 ニューヨークに生まれ、ジュリアード音楽院で学ぶ。1976年、メトロポリタン歌劇場に『ジャンニ・スキッキ』のリヌッチョでデビュー。その後、ヨーロッパでキャリアを築いた。仕事人であり、その真摯な歌いぶりに定評がある。リッカルド、ホフマン、レンスキーなど味のある歌唱を聴かせる。

シャーデ,ミヒャエル  (1965-、カナダ)
 ジュネーブで生まれ、ドイツとカナダで育つ。トロント市のセントマイケル大聖堂付属聖歌隊学校で学ぶ。モーツァルト・テノールと知られ、柔らかなリリックな声で、ウィーン、ザルツブルク音楽祭、メトロポリタン歌劇場などで活躍。オペラのほかにも、リートや声楽曲でも定評がある。

シュライアー,ペーター  (1935-、ドイツ)
 旧東ドイツ出身。ドレスデン聖十字架少年合唱団を経て、1959年、ドレスデン国立歌劇場にデビューした。1966年にバイロイト音楽祭にデビューしてからは、世界各地で活躍。ヴンダーリヒ(T)亡き後、ドイツ系リリック・テノールとして不動の地位を築く。ドイツリートの分野でも活躍し、また、宗教音楽にも造詣が深い。


【タ】


ディ・ステーファノ,ジュゼッペ  (1921-2008、イタリア)
 シチリアに生まれ、ミラノで育った。カンツォーネ歌手だったが、1946年、レッジョ・エミーリアに『マノン』のデ・グリューでデビューした。1947年、ミラノ・スカラ座に同役でデビュー。当初、リリック・テノールとして高い評価を受け、マリア・カラス(S)とも多く共演した。次第にドラマティックな役にレパートリーを拡大。

デル・モナコ,マリオ  (1915-1982、イタリア)
 フィレンツェに生まれ、軍隊に入った後、1941年にミラノのテアトロ・プッチーニで『蝶々夫人』のピンカートンを歌いデビュー。オテロ、ラダメス、カニオなどの力強い歌唱は客席に強烈な印象を与え、ドラマティック・テノールとして世界中の聴衆を魅了した。息子のジャンカルロは演出家。

ドミンゴ,プラシド  (1941-、スペイン)
 三大テノールの一人。メキシコでデビューした後、イスラエル国立歌劇場に所属。1968年、メトロポリタン歌劇場に、翌年、ミラノ・スカラ座にデビュー。トップテノールとなる。リリコ・スピントの声は表現力に富み、容姿に恵まれ卓越した演技力を持つ。オテロ、サムソンなど他の歌手の追随を許さず、ワーグナーの諸役までレパートリーは広い。

トロースト,ライナー  (1966-、ドイツ)
 シュトゥットガルトで生まれ、少年聖歌隊で歌い、ミュンヘン音楽大学に進んだ。ハノーファー歌劇場でオペラ歌手としてキャリアを積み、特にモーツァルトの諸役で人気を博す。その後、ハンブルク、ミュンヘン、パリなど、ヨーロッパ各地で活躍し、オペラの他にオラトリオなど声楽曲の分野でも頭角を現す。


【ナ】


【ハ】


パヴァロッティ,ルチアーノ  (1935-2007、イタリア)
 三大テノールの一人。モデナに生まれ、同地のレッジョ・エミーリア市立歌劇場で『ラ・ボエーム』のロドルフォを歌いデビュー。1963年にウィーン国立歌劇場、1965年にミラノ・スカラ座、1967年にメトロポリタン歌劇場と次々にデビューを果たした。持って生まれた美声を武器にベルカント・オペラを中心に活躍し、「キング・オブ・ハイC」と呼ばれる。

バッロ,ピエトロ  (1952-、イタリア)
 パレルモに生まれ、シチリアで学び、ミラノ・スカラ座の研修所で研鑽を積む。1984年、ミラノ・スカラ座に『ドン・パスクワーレ』のエルネストでデビュー。その後、ドニゼッティ、ベッリーニ等のベルカント・オペラを中心に持ち前のリリックな声で欧米の一流歌劇場で活躍している。

ハドリー,ジェリー  (1952-2007、アメリカ)
 イリノイ州に生まれ、声楽と指揮を学んだ後、1979年からニューヨーク・シティ・オペラに所属する。そこで、オペラに関する基本を習得し、1982年、ウィーン国立歌劇場『愛の妙薬』のネモリーノを歌ったことを皮切りにヨーロッパ各地で活躍する。1987年には、メトロポリタン歌劇場『マノン』のデ・グリューでデビューし、成功を収めた。

ビリャソン,ロランド  (1972-、メキシコ)
 メキシコシティ音楽院で学び、1999年、ドミンゴ主催のオペラコンクール「オペラリア」で第2位となりドミンゴに認められた。2000年にはトリエステとパリで『椿姫』のアルフレードを代役で歌う。その後もメトロポリタン歌劇場、コヴェント・ガーデンにデビューし、2005年、ザルツブルク音楽祭でネトレプコ(S)と歌った『椿姫』で一躍注目された。

フィリアノーティ,ジュゼッペ  (1974-、イタリア)
 レッジョ・カラーブリアに生まれる。1998年、ボローニャ歌劇場に『ドン・セバスチャン』のタイトル・ロールでデビュー。イタリア・オペラ界の待望のテノールとして、ミラノ、ローマ、フィレンツェ等の歌劇場に出演する。ペーザロのロッシーニ・フェスティバルでも実績があるほか、『魔笛』や『ウェルテル』などのレパートリーもある。

フォークト,クラウス・フローリアン  (1970-、ドイツ)
 ハイデに生まれ、ハンブルク・フィルのホルン奏者から歌手に転向し、リューベック音楽大学で声楽を学び、1997年からフレンスブルク歌劇場で歌い、ドレスデン州立歌劇場で『魔笛』のタミーノなどを歌う。バイロイト音楽祭等でローエングリン、ヴァルター、パルジファル、ウィーン国立歌劇場で『死の都』のパウルを歌う。リリックな声質でワーグナーを歌う逸材。

ブレイク,ロックウェル  (1951-、アメリカ)
 ニューヨークに生まれ、1976年、ワシントン・オペラに『アルジェのイタリア女』のリンドーロでデビュー。その後、ニューヨーク・シティ・オペラ、メトロポリタン歌劇場とアメリカを制覇し、ペーザロのロッシーニ音楽祭でも成功を収める。卓越したロッシーニ歌手として知られ、驚異的なテクニックは他の歌手を寄せ付けない。

フローレス,ファン・ディエゴ  (1973-、ペルー)
 リマで生まれ、フィラデルフィアで学んだ後、1996年、ペーザロのロッシーニ音楽祭『マチルデ・ディ・シャブラン』のコッラディーノでデビュー。その後もロッシーニ音楽祭には毎年出演し、最も卓越したロッシーニ・テノールとして瞬く間に人気となり、甘いマスクと完璧なアジリタを武器に世界中で引っ張りだことなっている。

ヘップナー,ベン  (1956-、カナダ)
 ブリティッシュ・コロンビア大学等で学んだ後、1988年、メトロポリタン歌劇場のオーディションで優勝する。1991年のメトロポリタン歌劇場デビューのほか、ヨーロッパ各地の有名歌劇場で活躍。ワーグナーの諸役に定評があるが、声質はリリックに近く、滑らかな歌唱が持ち味。

ペチャーワ,ピョートル  (1966-、ポーランド)
 カトヴィツェで音楽を学び、リンツ州立歌劇場から1997年、チューリヒ歌劇場に所属する。2004年にコヴェント・ガーデン、2006年にミラノ・スカラ座、メトロポリタン歌劇場など一流歌劇場にデビューする。

ベルゴンツィ,カルロ  (1924-、イタリア)
 パルマ音楽院に学び、1948年、レッチェ歌劇場に『セヴィリャの理髪師』のフィガロでバリトンとしてデビュー。その後、テノールに転向し、1951年、ペトルゼッリ劇場に『アンドレア・シェニエ』のタイトルロールで再デビューした。正統なベル・カント唱法を身につけ、米欧諸国で活躍。後進の指導にも力を入れている。

ボストリッジ,イアン  (1964-、イギリス)
 ロンドンに生まれ、オックスフォード大学で歴史の博士号を取得。1994年に『冬の旅』を歌ってデビューする。主に、歌曲、宗教曲等のソリストとして評価されているが、オペラもエディンバラ音楽祭で『真夏の夜の夢』のライサンダーでデビューして以来、モーツァルトや現代オペラに出演。新時代のリリック・テノール。


【マ】


マッテウッツィ,ウィリアム  (1958-、イタリア)
 ボローニャで生まれ、エンリコ・カルーソー・コンクールなどいくつかのコンクールで優勝し、1984年、ミラノ・スカラ座に『イドメネオ』のアルバーチェでデビュー。1986年にペーザロのロッシーニ音楽祭に招かれ、『オリー伯爵』を歌い大成功を収める。以後、ロッシーニ・テノールとして活躍する。

マルティヌッチ,ニコラ  (1941-、イタリア)
 ミラノで学び、1966年、ミラノのテアトロ・ヌオーヴォで『イル・トロヴァトーレ』のマンリーコを歌いデビュー。1975年にミラノ・スカラ座にデビュー。ヴェローナ野外劇場で『アイーダ』のラダメスを歌い、テノール・ドラマティコとして認められ、ラダメス、カラフ、ジェラールなどのレパートリーを持つ。


【ヤ】

【ラ】


ラ・スコーラ,ヴィンチェンツォ  (1959-2011、イタリア)
 パレルモに生まれ、モデナで学んだ後、1983年、パルマでデビュー。本格的には1985年、モネ劇場に『愛の妙薬』のネモリーノでデビュー。この役は当たり役となり1987年にミラノ・スカラ座でも歌う。カヴァラドッシ、アルフレード、マントヴァ公爵などを得意とし、ポスト・3大テノールにも数えられたが、2011年、トルコでマスタークラス開催中に心筋梗塞で死去。

ラングリッジ,フィリップ  (1939-、イギリス)
 ロンドン王立音楽院でヴァイオリンを学んだ後、声楽に転向。1964年にグラインドボーン音楽祭にデビューするなど、モーツァルトのオペラで活躍しながら、コヴェント・ガーデン、ザルツブルク音楽祭などで活躍する。バロックからブリテンなど現代作品、また、新作オペラの初演でも実力を発揮している。

リーチ,リチャード  (1956-、アメリカ)
 ロサンゼルスに生まれ、バリトンとして声楽を学んでいたが、テノールに転向し、学生の頃からオペラに出演していた。1980年、ミラノのエンリコ・カルーソー・コンクールに優勝し、1987年、ベルリン・ドイツ・オペラに『ユグノー教徒』のラウルでデビューした。ヨーロッパとアメリカを股に掛けて活躍している。

リチートラ,サルヴァトーレ  (1968-2011、スイス)
 ベルンに生まれ、1989年から声楽を学び、カルロ・ベルゴンツィに師事。1998年、パルマ王立歌劇場に『仮面舞踏会』のリッカルドでデビュー。同年、ヴェローナ野外劇場でも同役を急遽代役で歌い、大成功を収める。2000年には、ミラノ・スカラ座『トスカ』でムーティに抜擢され注目された。スクーターの事故で死去。家族が臓器提供に同意、享年43。


【ワ】








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