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オペラ・・・といっても、実際に生の舞台を観たことがある人は、そんなに多くはないと思います。このサイトにやってきた人の中には、「一度は観てみたいけどなかなか機会がない」という人や、「たまたま知り合いに誘われたけど、オペラってどんなものかしら」という人も多いかもしれません。
オペラについて、どんなイメージを持っていますか?
ただ大きなお腹をしたオペラ歌手が、これまた大きな声を張り上げる・・・そんなイメージを持っている人がほとんどではないでしょうか。
そういったネガティヴな印象にもかかわらず、かなり高額のお金を払っても、オペラを観たい!と思っている人が現在でもたくさんいます。オペラはこれまで400年もの間、世界中の人々を魅了し続けてきたすばらしい芸術なのです。
特にクラシック音楽をよく聴く人や、家でテレビを見ているより生の舞台を観るのが好きという人が、一度でもオペラを生で鑑賞したら、思いっきりハマってしまうかもしれません。
とはいえ、オペラの持つ敷居の高いイメージは、新しい聴衆をオペラから遠ざけています。「オペラの楽しさ」を存分に味わえるように、このサイト「わかる!オペラ情報館」にいろいろ書いていきたいと思っています。ぜひオペラ鑑賞の手引きとしてお使いください。
ここでは、まったくオペラを観たことがない人のために、導入編として3つのQ&Aを掲載しておきます。
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A.「セリフをすべて歌ってしまう劇」と言えばわかりやすいでしょうか。
演劇は誰にでもイメージできますよね。舞台があって、役者がストーリーの登場人物になりきって、台本のセリフを読みながら演技する・・・。
オペラは、本当にそのセリフをすべて歌ってしまいます。セリフはみんな歌詞になっていて、役者、つまりオペラ歌手は、歌い続けながら演技をするのです。
歌を歌うには、伴奏が必要ですよね。この伴奏を、オペラではオーケストラが演奏します。
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Q2.オーケストラと同時に歌って、声が聞こえるの? |
A.もちろん大丈夫です。はっきりと聞こえます。
しかもオペラ歌手はマイクを使いません。マイクなしで、客席の隅から隅まで声を届かせます。とはいっても、ただの大きい声ではありません。女性歌手なら美しく、男性歌手なら強く、かっこいい声を出します。これは普通の人にはできません。鍛錬のたまものなのです。
オペラの上演時間は1,2回の休憩を挟んで2時間くらいかかります。主役を歌う歌手は、ずっと舞台に出ずっぱりで、セリフ・・・つまり歌う部分も非常に多い。
ですが、訓練の結果、オペラ歌手はすばらしい声で美しいメロディーを歌い続けることができるのです。
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A.難しくはありません。
普通のクラシック音楽より、ストーリーがある分、わかりやすいものです。
作品によっては理解しにくいストーリーのオペラもあります。ただ『椿姫』『フィガロの結婚』『蝶々夫人』『カルメン』といった有名なタイトルのオペラは、誰でも容易にストーリーを理解することができ、楽しむことができます。
最近は歌詞がイタリア語であったり、ドイツ語であったり、外国語で歌われることが多いのですが、これにはちゃんと字幕がつきます。生の舞台で字幕?と、お思いの方もいるかもしれませんね。舞台の袖や上部に電光掲示できるパネルを置いて、まるで映画のように字幕を読みながらオペラを鑑賞することができるのです。
オペラは、数ある芸術の中でも音楽、美術、演劇、舞踊など、すべてを網羅した「総合芸術」とされています。そんな堅苦しい肩書きが、オペラを高級で近寄りがたい存在にしているのかもしれません。
けれど、実際に鑑賞してみれば、そんな敷居の高いものではなかったことに気がつくはずです。そして、オペラの充実した中身を味わってみれば、「総合芸術」という言葉は、オペラの単なる肩書きにとどまるものではなく、まさにオペラの内容そのものに当てはまる言葉だと実感することでしょう。
オペラはきっと、あなたの心を揺さぶるような感動を、与えてくれるに違いありません。
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